ドッグランのある庭づくり!外構リフォームで叶えるペットとの暮らし方

愛犬がのびのびと走り回れるドッグラン付きの庭、憧れたことはありませんか? 散歩だけでは満たせない運動量や、外遊びが好きな子のストレスを軽減するうえでも、自宅にドッグランがある暮らしは魅力的です。

とはいえ、「スペースが狭くても作れるの?」「外構工事ってどこまで必要?」「費用はどれくらいかかるの?」といった疑問をお持ちの方も多いでしょう。

この記事では、そんな飼い主さんのために、

・自宅の庭にドッグランを作るときの基本的な考え方
・必要な外構リフォームの内容や費用感
・ペットにとって快適で安全な庭のつくり方
・おすすめの素材

などをわかりやすく解説していきます。

ドッグラン付きの庭ってどんなもの?

自宅の庭を「遊び場」にするメリット

ドッグランとは、犬が自由に走り回れる専用のスペースのこと。 公共のドッグランではなく、自宅の庭をドッグランとして整備することで、毎日好きな時間に愛犬を遊ばせることができるようになります。

天候や他の犬との相性を気にせず、リラックスして過ごせるのも魅力のひとつです。

どんな家でも作れるの?

「うちは庭が狭いから無理かも」と思っている方もいるかもしれません。 実は、数平方メートルのスペースがあれば、ミニドッグランは十分に実現可能です。

重要なのは”広さ”よりも”安全性”と”快適性”。 小型犬であれば特に、ちょっとしたスペースでも十分に楽しむことができるでしょう。

ドッグランの外構リフォームで考えるべきポイント

フェンスや門扉の設置で愛犬の安全を守る

ドッグラン付きの庭をつくるうえで、まず最優先に考えたいのが「飛び出し防止の安全対策」です。

どれだけ快適で広いスペースがあっても、犬が外へ出てしまえば交通事故や迷子になるリスクが一気に高まります。

そのため、庭全体を囲うフェンスや門扉の設計は、非常に重要なポイントになります。

フェンスの高さは120cm以上が目安

設置時にまず確認すべきなのはフェンスの高さです。

小型犬でも意外にジャンプ力があり、場合によっては軽く飛び越えてしまうこともあります。

そのため、小型犬なら120cm以上、中型犬〜大型犬の場合は150〜180cm程度の高さが推奨されます。

特に運動能力の高い犬種や好奇心旺盛な性格の犬の場合、想像以上に高いところまで飛ぶことがあるので注意が必要です。

フェンスの隙間にも注意が必要

続いてチェックしたいのがフェンスの隙間幅です。

小型犬の場合、鼻や前脚が通る程度の隙間から無理に体を抜こうとして、怪我や脱走につながるケースもあります。

できるだけ隙間の狭いメッシュフェンスや縦格子フェンスを選ぶと安心です。

また、フェンスの素材も重要で、金属や高耐久の樹脂素材など、しっかりした強度のあるものを選ぶことで、犬がかじったり体当たりしても破損しにくくなります。

門扉の仕様にもこだわりを

フェンスと合わせて重要なのが門扉の設計です。

風で勝手に開いたり、犬がぶつかって開けてしまうような仕様では、安全性に不安が残ります。

たとえば以下のような工夫が有効です。

  • オートロックやラッチ付きの門扉
  • 鍵がかけられる開閉装置
  • 開閉方向が「外開き」になっているもの(内側から押しても開かない)

こうした仕様を取り入れておけば、より安心して愛犬を庭で遊ばせることができます。

足元の素材選びは「安全性」と「快適性」がカギ

次に考えたいのが、犬が直接触れる「地面」の素材選びです。犬は人間のように靴を履かないため、庭の足元の素材は足腰への負担、滑りにくさ、熱の伝わり方など、慎重な配慮が求められます。

とくに人気があるのは、次のような素材です。

人工芝

人工芝は、ドッグランの舗装素材として定番の一つ。クッション性があり足への負担が少ないうえに、見た目が自然で景観にもなじみやすいのが魅力です。さらに、泥はねや雑草の心配もなく、メンテナンス性が高い点も好まれています。

近年ではペット専用の抗菌・防臭機能付き人工芝も登場しており、トイレの失敗時にも安心できる仕様になっています。

ウッドチップ

自然な素材を好む方には、ウッドチップもおすすめです。柔らかな踏み心地で、犬の足腰への優しさは抜群。さらに、天然木ならではの消臭効果や保温性も期待できるため、ナチュラル志向の飼い主さんから人気があります。

ただし、雨に濡れるとカビや虫の発生のリスクがあるため、定期的な交換や防虫処理など、少し手間がかかる素材でもあります。

ゴムチップ舗装

ゴムチップ舗装は、弾力性と耐久性を兼ね備えた高機能素材です。公園や幼稚園の遊具まわりにも使われており、衝撃を吸収してくれるため、元気に走り回る犬やシニア犬にも適しています。

表面はやや工業的な見た目になりますが、安全性や滑りにくさを重視する場合には非常に実用的な選択肢です。

避けたい素材にも要注意

安全・快適な素材がある一方で、避けたほうがよい地面素材もあります。

たとえば砂利は、踏んだときに不安定で足が取られやすく、爪の間に挟まったり肉球を傷つけたりする恐れがあります。また、コンクリートやタイル舗装は一見おしゃれですが、滑りやすく転倒リスクが高いうえに、夏場は高温になりやすいため注意が必要です。

ドッグランのある庭にかかる費用相場

どれくらいの費用がかかるのか?

庭にドッグランをつくるとなると、気になるのが費用の目安ではないでしょうか。

実際の金額は、敷地の広さや地面の仕上げ方法、フェンスや門扉の仕様、さらには日よけや水場の有無によって大きく異なります。

「愛犬のために安全で快適な空間をつくってあげたいけれど、予算もあるし…」という方にとって、事前におおまかな相場感をつかんでおくことは非常に重要です。

費用の内訳は?どんな工事が必要?

ドッグラン設置にかかる費用は、主に以下の工事内容に分かれます。

  • フェンスや門扉の設置(安全性・デザイン性により価格差あり)
  • 地面の整備(人工芝、ゴムチップ舗装、土壌改良など)
  • 日よけやシェード、休憩スペースの設置
  • 水栓やミニシャワーなど、犬用の水場設備
  • 既存の庭の撤去、整地・造成作業

これらを一括で依頼する場合、外構リフォーム会社がトータルでプランニングしてくれることが多いため、複数社から見積もりを取って比較検討するのがよいでしょう。

実際の費用目安と調整のポイント

相場としては、以下のようなケースが一般的です。

  • 約10㎡程度のシンプルなドッグラン(フェンス+人工芝+簡易整地)

    → 20万円〜40万円前後

  • 中型〜大型犬向けの広めの設計(フェンス+舗装+ベンチやシェードも含む)

    → 50万円〜80万円

  • 高級感やデザイン性を重視した外構一体型ドッグラン

    → 100万円以上になることも

費用を抑えたい場合には、「フェンスの素材を見直す」「地面を全面舗装ではなく部分施工にする」など、グレード調整や設計の工夫でコストコントロールが可能です。

快適な庭づくりのための工夫とアイデア

脱走防止や騒音対策も大切なポイント

ドッグランの設計では、見た目や使い勝手だけでなく、「近隣トラブルを防ぐ工夫」も欠かせません。

たとえば、犬が穴を掘ってフェンスの下から脱走しないように、地面にコンクリートブロックや防草シートを埋め込むと安心です。

また、走り回る足音や吠え声が気になる場合には、防音性のある塀や植栽で音の反響をやわらげる設計が有効です。

住環境に応じて、音・視線・におい対策なども外構計画に盛り込んでおくと安心ですね。

飼い主も心地よく過ごせる空間に

せっかく庭にドッグランをつくるなら、犬だけでなく、飼い主も一緒にくつろげる場所にしたいものです。

たとえば、以下のような工夫が人気です。

  • ベンチやウッドデッキで腰かけられるスペースを設置
  • 日陰をつくるタープやパーゴラの設置
  • 植栽や花壇で季節感を楽しめる演出
  • ちょっとした外灯を付けて、夜間でも安心して遊べる空間に

こうした工夫を取り入れることで、ドッグランが「犬だけの場所」から、「家族の憩いの場」に変わっていきます。

まとめ

ドッグランのある庭づくりは、ただの外構工事ではなく、ペットとの関係をより深めるきっかけになります。

必要な要素をしっかりと計画し、家族みんなが安心して過ごせる空間を整えることが大切です。

スペースの有無にかかわらず、ちょっとした工夫で愛犬のための快適な庭は実現できます。 ぜひ、この記事を参考に外構リフォームの第一歩を踏み出してみてください。

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よくある質問(Q&A)

Q. 狭い庭でもドッグランは作れますか?

A. はい、可能です。小型犬用であれば2〜3坪(約6〜10㎡)でも十分楽しめる空間になります。

Q. 手入れが大変になりませんか?

A. 人工芝やウッドチップなど、メンテナンスが楽な素材を選べば、日常的な掃除だけで済みます。

Q. DIYでも作れますか?

A. 簡易的な設置であればDIYも可能ですが、安全性や耐久性を重視するなら専門業者に依頼するのがおすすめです。

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