お庭に人工芝を敷くメリット・デメリットと施工費用の目安

庭をきれいに保ちたいけれど、天然芝の手入れは大変…。そんな悩みを解決してくれるのが「人工芝」です。最近では、見た目や手触りが本物に近い高品質な人工芝も増えており、エクステリアリフォームの選択肢として注目を集めています。

この記事では、人工芝のメリット・デメリットを詳しく解説し、施工費用の目安やDIYとの違い、業者選びのポイントまで徹底解説します。

人工芝とは?

人工芝とは、ナイロン・ポリエチレン・ポリプロピレンといった合成樹脂素材を使用して作られた人工的な芝生のことです。元々はサッカーやテニスといったスポーツ施設に多く使われていましたが、近年ではそのリアルな見た目や高い耐久性、メンテナンスの手軽さから、個人住宅の庭やベランダ、屋上など、さまざまな場所で人気を集めています。

一口に人工芝といってもその種類は豊富で、たとえば以下のようなタイプがあります。

  • 短い芝丈(10〜20mm程度): すっきりとした印象で掃除がしやすく、ベランダや通路向き。
  • 中間の芝丈(25〜30mm程度): 適度なクッション性とリアル感を兼ね備え、庭全体に敷くのに人気。
  • 長めの芝丈(35〜40mm以上): 柔らかくふかふかとした感触で、まるで天然芝のようなリアルな見た目。子どもやペットが遊ぶスペースに最適。

また、抗菌・防カビ加工が施されているタイプや、水はけのよい透水性タイプなどもあり、利用シーンに合わせて選べるのも大きな魅力です。

人工芝は敷くだけで季節を問わず常に緑が楽しめるため、「手軽におしゃれな庭を作りたい」「雑草対策をしたい」「子どもの遊び場を安全に整えたい」といったニーズにマッチしやすく、エクステリアリフォームの定番素材の一つとなっています。

天然芝との違い

人工芝と天然芝の違いを知っておくことで、ご家庭に合った芝の選択がしやすくなります。以下に、主な違いを整理して解説します。

メンテナンス性の違い

天然芝

    • 定期的な芝刈り、水やり、肥料やりが必要。
    • 雑草の管理や害虫対策も欠かせず、手間がかかる。
    • 病気で枯れるリスクもあり、季節によっては見た目が悪くなる。

人工芝

    • 基本的にメンテナンスフリー。
    • たまにゴミを掃除したり、ほうきやブロワーで枯れ葉を取り除く程度でOK。
    • 雨や直射日光に強く、1年中美しい緑をキープ。

見た目と質感の違い

昔の人工芝はプラスチック感が強く、チクチクと硬い感触でしたが、現在では技術の進化により本物そっくりの質感や色味を再現した「リアル人工芝」が主流です。

天然芝には自然な色ムラや柔らかさ、香りなど独自の風合いがありますが、人工芝はその美しさが常に均一で劣化しにくいのが特長です。

設置場所の自由度

天然芝は日当たりや水はけの良い地面にしか育たないため、北向きの庭、湿気の多い場所、マンションのベランダには不向きです。一方、人工芝は日陰や水はけが悪い場所でも問題なく敷設可能で、コンクリートやタイルの上にも施工できるため屋上やベランダにも対応します。また、DIYで簡単に敷けるタイプも多く、設置場所の自由度が非常に高いのが特徴です。

人工芝を敷くメリット

お手入れ不要で手間いらず

水やり、草刈り、肥料やりといった天然芝の管理が一切不要。仕事や育児で忙しい家庭にも最適です。

一年中きれいな緑が楽しめる

人工芝は日照や気候に左右されず、常に美しい緑をキープできます。冬場でも景観が損なわれません。

雑草対策に有効

下地に防草シートを敷くことで、雑草の繁殖を大幅に抑制。草むしりの手間も激減します。

転倒時も安心なクッション性

小さな子どもやペットがいる家庭では、地面のクッション性は重要。人工芝なら柔らかく安全な地面を実現できます。

泥汚れが発生しにくい

雨の日もぬかるみにくく、子どもが遊んでも汚れが気になりません。室内への泥の持ち込みも減らせます。

人工芝のデメリット

初期費用がかかる

天然芝に比べて初期費用が高め。特に高品質な人工芝や、下地整備を含む施工では費用がかさみます。

経年劣化がある

耐久性のある素材とはいえ、直射日光や摩耗により徐々に色あせや劣化が進みます。一般的な寿命は8〜10年程度。

熱を持ちやすい

夏場は素材が高温になりやすく、素足では熱く感じることがあります。遮熱タイプを選ぶことで軽減可能です。

処分が手間になる

人工芝はプラスチック素材のため、処分方法が地域のごみ処理ルールに依存します。粗大ごみ扱いになる場合もあるため注意が必要です。

人工芝の種類と選び方

芝丈で選ぶ

  • 短め(20〜30mm): スポーティで歩きやすく、価格も安め。
  • 中間(30〜40mm): 最も人気のあるタイプ。見た目とクッション性のバランスが良い。
  • 長め(40〜50mm): ボリューム感があり、より自然な印象。高価格帯。

色味や質感で選ぶ

  • リアル志向なら、複数色ミックスの人工芝が◎。
  • 光沢のないマットなタイプは自然な仕上がり。

用途に応じた選択を

  • ベランダや狭い場所→DIY可能なロールタイプ
  • 広い庭や遊び場→プロ施工の耐久性の高いタイプ

施工費用の目安

人工芝の材料費(1㎡あたり)

  • 安価なタイプ:1,000円〜2,000円
  • 高品質タイプ:3,000円〜5,000円

業者施工費用の目安

  • 下地整備+人工芝敷設:4,000円〜8,000円/㎡
  • 20㎡の庭なら:総額80,000円〜160,000円程度が目安

DIYの場合

  • 材料費+防草シート+接着剤・ピン等の副資材
  • 合計2,000〜3,000円/㎡程度で施工可能

ただし、地面の凹凸調整や耐久性の面では業者施工に劣ることも。

DIYと業者施工の比較

人工芝はDIYでも設置可能な素材ですが、庭全体への施工や長期的な使用を考える場合は、業者に依頼するかどうかで悩む方も多いのではないでしょうか。ここでは、DIY施工と業者施工それぞれのメリット・注意点を詳しく解説し、どちらが自分に合っているかの判断材料を提供します。

DIYのメリット

費用を抑えられる

DIYの最大のメリットは、施工費がかからない分コストを大幅に抑えられるという点です。人工芝そのものはホームセンターやネットショップなどで比較的安価に購入できるため、広い庭をリフォームしたい場合でも費用を抑えて施工が可能です。

好きなタイミングで施工できる

業者のスケジュールに左右されず、週末や休日を使ってマイペースに作業を進められるのもDIYの魅力。家族やパートナーと一緒に作業すれば、思い出にもなります。

工程を楽しめる

「庭づくりを自分の手でやってみたい」「DIYが趣味」という方にとっては、人工芝の施工は達成感を味わえる充実した作業となるでしょう。ホームセンターで材料を揃え、下地づくりから仕上げまで体験することで、より愛着の持てる空間になります。

DIYの注意点

下地処理が不十分だと仕上がりに差が出る

人工芝は、下地処理が施工品質を大きく左右する素材です。地面の凹凸を放置したまま敷いてしまうと、時間が経つにつれて波打ったり、雑草が生えたりする原因になります。整地や防草シートの施工など、基礎工程に時間と労力がかかる点に注意が必要です。

耐久性や仕上がりに不安が残る

慣れない作業で人工芝を敷くと、ジョイント部分のズレやめくれ、接着不良が起きやすく、見た目や耐久性の面で満足のいく仕上がりにならない場合もあります。特に人の出入りが多い場所や、ペット・子どもが走り回るような場所では、強度不足が懸念されます。

慣れない作業で時間がかかる

人工芝の施工には、整地・転圧・防草シート敷設・接着・固定など、意外と多くの工程があります。初めての方がひとりで取り組むと、予想以上に時間がかかってしまうことも。特に広い範囲の場合は、体力的にも負担が大きくなります。

業者施工のメリット

下地処理・整地をプロが担当

業者に依頼する最大のメリットは、仕上がりの美しさと施工の確実さにあります。プロは土の状態を見極め、最適な厚みで砕石や砂を敷き、専用機械でしっかり転圧します。雑草が生えにくく、雨水の排水にも配慮された下地づくりは、DIYでは難しい工程です。

見た目・耐久性ともに安心

業者施工では、芝のジョイントや端部の仕上げが丁寧で自然な見た目に仕上がります。長期使用にも耐える接着や固定方法を採用してくれるため、経年劣化が少なく、数年先まで安心して使えるのが魅力です。

保証やアフターサービスがつく場合も

多くの外構業者では、施工後の不具合や人工芝の耐久性に関する保証制度を設けています。施工後に芝が浮いた、雑草が生えてきたといったトラブルにも対応してくれるケースがあり、安心して長く使いたい方におすすめです。

人工芝を敷く場所のアイデア

人工芝は屋外・屋内問わず、さまざまな場所に施工できる汎用性の高い素材です。ここでは、特に人気の施工アイデアをご紹介します。

庭全体に敷いてメンテナンスフリーの空間に

庭全体を人工芝で覆えば、草刈りや雑草対策の必要がなくなるため、日々の手入れがとても楽になります。子どもやペットが安心して遊べる安全な空間にもなり、バーベキューやガーデンパーティーにもぴったりです。

ウッドデッキ横に敷いて子どもの遊び場に

ウッドデッキと人工芝を組み合わせれば、大人も子どもも楽しめるアウトドアスペースに。人工芝は転倒してもクッション性があるため、ケガのリスクが軽減され、滑りにくく安心です。

ベランダやバルコニーでカフェスペースに

コンクリート敷きの無機質なベランダも、人工芝を敷くだけで緑のある癒し空間に早変わり。ガーデンチェアやテーブルを置いて、まるでカフェのような心地よいプライベート空間を作ることができます。

ドッグランやペットスペースに最適

ペットを室内から外に出して遊ばせる際も、人工芝なら足元が柔らかくて安全。排泄物や毛が掃除しやすく、衛生的に保ちやすいのも大きなメリットです。ペット向けの抗菌・防臭機能付き人工芝も販売されています。

店舗前の装飾や展示スペースにも活用可

店舗のエントランスやイベントブースに人工芝を使えば、視認性や印象がアップし、集客にも効果的。設置も簡単で移動可能なため、仮設スペースやディスプレイにも最適です。

業者選びで失敗しないために

人工芝の施工は、素材選びだけでなく「どの業者に依頼するか」によって仕上がりの満足度が大きく左右されます。とくに庭全体の施工や下地づくりが必要な場合、信頼できる専門業者を選ぶことが重要です。ここでは、人工芝施工で後悔しないためにチェックすべきポイントを4つに分けて解説します。

施工実績を確認する

信頼できる業者を選ぶ際、まず確認したいのが過去の施工実績です。施工前後の写真を掲載している業者であれば、人工芝の仕上がり具合や施工の丁寧さが一目で分かります。

また、実際に工事を依頼したお客様の口コミやレビューも非常に参考になります。人工芝の見た目だけでなく、

  • 担当者の対応
  • 工期の正確さ
  • 施工中の配慮(騒音・清掃など)

といった「対応力」もチェックポイントです。とくに地域密着型の業者であれば、近隣住民とのトラブル回避など、現場での気配りも行き届いているケースが多いです。

見積もり内容が明確か

人工芝の施工では、単に「一式〇万円」といったざっくりした見積もりでは、トラブルの原因になります。以下の項目が明確に分けられているかを確認しましょう。

  • 人工芝本体の材料費(m²単価と使用量)
  • 整地・転圧・防草シートの施工費
  • 端部の仕上げや接着作業の人件費
  • 撤去・処分費(既存の芝や土がある場合)
  • 出張費や諸経費の有無

特に「下地処理費」は、見積もりに含まれていないと仕上がりの耐久性が大きく低下する可能性があるため要注意です。細かく項目が分かれており、金額の根拠が説明できる業者を選びましょう。

アフターサービスの有無

人工芝は施工して終わりではなく、数年にわたって使い続けるものです。そのため、施工後の保証やアフターサポートがしっかりしているかも非常に重要なポイントです。

優良業者では、以下のようなサービスを提供しているケースがあります。

  • 施工後◯年間の沈み込み・剥がれ保証
  • 雑草の再発時の再施工対応
  • 定期点検の有無
  • トラブル発生時の連絡体制(迅速な対応ができるか)

とくにペットや子どもが使う場所の場合、早期の劣化や破れに迅速対応してもらえるかどうかは安心材料になります。契約前に、保証内容を文書で確認するようにしましょう。

地域密着の専門業者か

人工芝は、気候や土壌の状態によって最適な施工方法が異なります。たとえば、

  • 水はけの悪い土地では排水対策が必要
  • 寒冷地では凍結対策が重要
  • 日陰が多い場合は通気性を重視した設計が求められる

こうした地域特有の条件に柔軟に対応できるのは、地元での実績が豊富な専門業者です。また、急なメンテナンスや相談にも素早く駆けつけてもらえるという点でも、地域密着型業者は大きな安心材料となります。

まとめ

人工芝は、お手入れの手間を大幅に減らしながら、季節を問わず美しい庭を維持したい方にぴったりの選択肢といえるでしょう。ただし、導入を検討する際は、この記事でご紹介したメリット・デメリットをしっかりと押さえた上で、ご自宅の環境や使用目的に合った種類を選ぶことをお勧めします。

「エクステリアNAVI」では、人工芝施工の経験が豊富な専門業者をご紹介しております。ご不明な点があれば、まずはお気軽に業者へご相談いただき、理想の庭づくりへの第一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。