外構を工事、リフォームして何かを作るということが増えています。
それは砂利道であったり、駐車場であったり、ブロック塀であったりします。
それらの中にはさらに実用性のことを考えて「物置」が設置される場合もあります。
そこでここでは外構工事を行って物置を作る際の手順や費用について紹介していきたいと思います。
外構工事をして物置を設置する際の手順について
外構に物置を設置することによって普段使用しない家電や道具などを収納することができるようになるため、実用性が大きく向上します。
ここでは外構工事を行って物置を設置する際の手順について紹介していきます。
地面の整地を行う
物置を設置するためにはその部分の土地が水平で綺麗にならされていることが必要となります。
水平ではない場所に物置を設置してしまうと、扉がうまく開かない、中に入れたものが傾くといったことがあります。
また、この後に基礎ブロックを設置していく工程となるのですが、綺麗にならされていない、整地されていない地面に基礎にブロックを置いてもうまく水平になりません。
もともとが田んぼや畑、柔らかい土だった場所の場合は地面を固めるために「転圧工事」を行うか、「土間コンクリート」を敷くことで地面をしっかりと固めていきます。
基礎ブロックを設置していく
物置を置きたい場所の整地ができたら、その部分に土台の基礎となるためのコンクリートブロックを設置していきます。
このコンクリートブロックを設置することでその上に物置を設置しても水平に保つことができるのです。
また、物置を地面に直接置くのではなく、基礎ブロックの上に設置することで雨水、水分、湿気などが物置の下にたまらないようにすることができます。
物置の下に空気が通ることができるようにすることが重要なのです。
基礎ブロックについては物置とは別物になりますので、ホームセンターなどで購入すると良いでしょう。
まとめて業者に依頼することも可能です。
選ぶ際には厚さが1cm以上あるものを選ぶのがおすすめです。
物置を組み立てて設置していく
整地、基礎ブロックの設置まで済んだら物置を組み立てていきます。
すべて業者に依頼している場合は任せておけば良いのですが、最近では自分で組み立てて設置する人も増えてきています。
物置は部品によって細かく梱包されていますので、説明書に従って組み立てていきましょう。
紙の図面の場合もありますし、組み立て動画がサイトに掲載されている場合もあります。
手順通りに組み立てていきます。
転倒防止工事を行う
単純に物置を組み立てて基礎ブロックの上にのせておいただけでは強風や地震があると転倒してしまう可能性があります。
そのため固定することが必要となります。
物置をアンカープレートなどを使って地面に固定する工事、転倒防止工事を行うのです。
DIYで物置の設置をする際の注意点とは
そもそもですが物置を設置する際には自分で行うのか、業者に依頼するのかという問題があります。
DIYで設置する人も増えてきていますが、安全で確実な設置を考えるのであれば専門の業者に依頼した方が確実です。
ここではDIYで物置を設置するという場合に注意するべき点について紹介していきます。
基礎ブロックを設置する方法
自分でできる限り整地をしたら基礎ブロックを設置していきます。
基礎ブロックは地面の種類によって設置の仕方が違っているので注意しましょう。
・地面が土の場合
地面が土の場合は物置の四隅がくる場所に基礎ブロックを設置していきます。
そして水平器を使用して基礎ブロックが水平になっているかを確認していきます。
ここで水平がとれていないと物置が傾いてしまう原因になります。
・地面が砂利の場合
地面が砂利の場合は砂利の上には基礎ブロックは設置できません。
基礎ブロックを設置したい部分の砂利を払いのけて土の部分を露出させ、その土の部分に基礎ブロックを設置していくこととなります。
基礎ブロックの下に砂利があると固定することができずに不安定になります。
設置したら水平器を使って水平にしていきます。
・コンクリート、アスファルトの場合
地面がコンクリートやアスファルトの場合は自然に雨水を流していくようにあらかじめ傾斜がつけられています。
そのためそのまま基礎ブロックを置いても水平にはなりません、
水平にするためにはゴムシートを間に挟んで調節したり、モルタルを流して固めたりしていきます。
ただ、小さい物置の場合は物置本体についているアジャスターを利用して水平をとることが可能な場合もあります。
転倒防止工事を行う方法
物置を設置したら終わりというわけではなく、そのあとに転倒防止工事を行う必要があります。
こちらも地面の種類によって方法は違っています。
・地面が土や砂利の場合
地面が土や砂利の場合は物置の四隅がくる場所に固定するための穴を掘って、その穴にモルタルを流し込んでアンカープレートを入れて物置と地面とを固定していきます。
地面に掘るのは深さ30cm程度、大きさ20cm四方程度です。
アンカープレートは物置の両側面側、もしくは前面と背面とに設置していきます。
・コンクリートやアスファルトの場合
地面がコンクリートやアスファルトの場合は地面に直接アンカープレートを打ち込んで固定していきます。
アンカープレートが固定できたら、アンカーと物置とを固定していきます。
コンクリートやアスファルトの厚みが足りない場合は固定力が弱くなってしまうため、地面の時と同じように穴を掘ってモルタルを流し込んで固定する方法を選ぶ場合もあります。
外構工事を行って物置を設置する際の費用の目安とは
外構工事を行って物置を設置する際の費用はDIYの時と業者に依頼するときで大きく違ってきます。
ここではそれぞれの時の目安について紹介していきます。
DIYで行う場合
物置の設置に必要となる道具がそろっているのであれば、自分で設置する際には工事費用はほとんどかかりません。
基礎ブロックを購入する金額だけとなりますので、数千円程度となります。
道具がそろっていない場合には水平器、インパクトドライバーなどの道具が必要となりますのでそれらの費用も必要となります。
専門業者に依頼する場合
外構工事業者に依頼する場合には広さや地面の状態によって変わってきます。
一般的には3~10万円程度となっており、これに物置本体の費用がかかってくることとなります。
たいていの業者は見積もりを無料で出してくれますので、まずは見積書を出してもらいましょう。
物置本体の価格の目安
物置はサイズによって価格が違ってきます。
「小型」のものは間口が1m以下のようなもので、狭い場所にでも設置できるタイプです。
物置本体も3~5万円程度のものが多くなっています。
「中型」のものは間口が2m前後のものとなっており、基礎ブロックの数も増えてきますし、転倒防止工事も必須項目となってきます。
物置本体は10~20万円程度ものが一般的です。
「大型」のものになってくるとガレージに近いような大きさとなってきます。
バイク、自転車なども入れることができるようになっており、広い敷地で利用されるものとなります。
本体は15~40万円程度するものが多くなっています。
まとめ
外構工事を行って物置を設置することで効率的に荷物を収納できるようになります。
物置の大きさや地面の種類によって工事も変わってきますので、業者に相談してみると良いでしょう。